コメや飲料水を配布 パル市北方ロンピオ村 ピースウィンズ
災害や紛争の避難民支援に取り組む日本の認定NPO法人「ピースウィンズ・ジャパン」が16日、中部スラウェシ地震で被災したパル市北方のドンガラ県ロンピオ村でコメや飲料水などの配布活動を行った。
この日は同団体の本田佳織さん(27)、ビーラバーグ・ニッティヤンさん(50)と現地スタッフらがパル市から、土砂崩れで足止めをくいながら車で約3時間半かけて沿岸部にあるロンピオ村に入った。
インドネシアの救援団体ACTの協力を得て、コメ10キロ、調理用油2リットル、砂糖2キロ、乾燥肉300グラム、魚の缶詰300グラム、ティーバッグ1箱、飲料水3リットルから成る家庭用パッケージ200世帯分を配布した。
物資の調達は、国際人道支援組織「ジャパン・プラットフォーム」が助成した。今後、対象を数千世帯に広げ、支援を行うことを計画している。
ロンピオ村は9月28日の地震による津波で大きな被害を受け、315世帯の千人以上が、ビニールシートなどで作ったテントで避難生活を送っている。
本田さんは「インドネシアに来たのは初めてで、人々の優しさが印象的。この人たちの役に立つ支援を行っていきたい」と語り、村の子どもたちにとけ込んで、体を動かすゲームをした。(米元文秋、写真も)