MRTを視察 北岡伸一JICA理事長
国際協力機構(JICA)の北岡伸一理事長は11日、2019年3月開通を目指す大量高速鉄道(MRT)の車両基地(南ジャカルタ区ルバックブルス)を視察した。
2017年7月に地下工区のホテルインドネシア(HI)前ロータリー駅を視察して以来、2回目。ことし4月からジャカルタに順次届いているMRTの新車両を見て回った。
視察後、北岡理事長は「(地下鉄の開通で)インドでは一種の小さな文化革命が起きた。普段列車に乗るためにラッシュをして大変だったのが、整然と列を作るようになった。何分後に電車が来ると分かれば、ラッシュをしなくても済むので整然と行動するようになった。インドネシアでも(同じ革命が)来るかもしれませんね」と話した。
また、インドネシア側が女性専用車両の導入について、差別になるのではないかという話もあり、議論を進めていることについて、「日本ではうまくいっていると思うが、ラッシュアワーに限って作るというのは一つのアイデアだと思う」と意見を述べた。(上村夏美、写真も)