120人が歩みをしのび 東京ラグラグ会 50回記念パーティー
インドネシア歌謡の同好会である東京ラグラグ会の第50回記念パーティーが6日、東京・秋葉原で開かれた。正午から始まった会合には会員と在日インドネシア大使館員、遠く沖縄県、福島県から駆け付けた会員など約120人が参加。50回の歩みをしのぶスライドを楽しんだほか、ブンガワン・ソロなど50曲あまりが歌われ、大いに盛り上がった。
パーティーは5部構成。インドネシア国歌斉唱の後、黒岡誠一幹事長、アバス・リドワン公使があいさつ。次いでパーティー50回目を記念したスライドを上映した。かつてインドネシアに駐在、ジャカルタのラグラグ会にも参加していたメンバーたちで第1回パーティーを開催したのが1978年。当初は年2回開催だったこともあり今回が50回目となった。
スライドではインドネシアに親しみを持っていた歌手の藤山一郎さんや、ラグラグ会員の紹介で参加した男性ボーカルグループのデューク・エイセス、歴代インドネシア大使でラグラグ会に最も積極的に参加した故アブドラ・イルサン大使が歌う姿を参加者たちは懐かしそうに見入っていた。
続いて、参加者が代わる代わる会場中央の舞台に登場、地方の難しい民俗歌を披露する会員も出てにぎやかな雰囲気に。大使館から参加した約10人の外交官や夫人は「大使館ステージ」で大張り切り、最後までパーティーに参加した。女声コーラスのコール・アングレックなどグループも熱演、歌の合間には民族舞踊が披露され、パーティーはにぎやかな4時間となった。
アリフィン・タスリフ大使は、こうした東京ラグラグ会の活動を「両国の友好関係促進に大事な役割」と高く評価、ことしから東京都品川区にある大使館の一室を東京ラグラグ会の定期練習の場としても提供している。黒岡幹事長は「日イ国交樹立60周年と東京ラグラグ会の第50回パーティーが重なり、記念すべき会ができた」と話している。(斉藤麻侑子、写真も)