10年にわたり森林保全 ダイキン工業に感謝状 環境林業省
環境林業省は3日、西ジャワ州チアンジュール県のグヌングデ・パンランゴ国立公園で10年にわたり森林保全活動を行い、地域の環境、社会問題の改善に貢献したとして、ダイキン工業に感謝状を贈った。森林を「地球のエアコン」と呼ぶ同社は、インドネシアでの活動をモデルに6カ国でも森林保全活動を展開。創業100年を迎える2024年までに計約1100万ヘクタールの森林を保全、700万トン以上の二酸化炭素削減を目指している。
同社は08年、地球温暖化などを背景に森林保護プロジェクトを開始。生物多様性に富む▽森林破壊が著しく進んでいる▽将来的に大きな市場——を理由にインドネシアへの支援を決定した。
現在までに計12万本を植林し、約300ヘクタールの森林を再生させた。活動当初から携わってきたCSR・地球環境センターの藤本悟室長は同日、中央ジャカルタのプルマンホテルで開かれた式典で「当初は地域住民から懐疑的な目を向けられたが、継続していくうちに信頼され、歓迎してもらえるようになった」と感慨深そうに語った。
14年からは創業90周年記念事業として、インドネシアでの活動をモデルに中国、日本(北海道・知床半島)、ブラジル、リベリア、インド、カンボジアで森林保全活動を行っている。(大野航太郎、写真も)