「遊べるモールに」 イオンJGC店1周年 GM内藤嘉晃さん
国内イオンモール2号店の東ジャカルタ区チャクンのジャカルタ・ガーデン・シティ(JGC)店が30日、1周年を迎えた。年間来客数は1千万人を突破。同店ゼネラルマネジャー(GM)の内藤嘉晃さんに1年を振り返ってもらった。
——年間来客数は1千万人超え。
内藤さん 目標の1300万人には届かなかった。昨年10月のオープン時は盛り上がったが11月に落ち、そこからは尻上がりになった。
——その要因は。
単純に認知度が上がったことと周辺道路が整備され始めたことも大きい。(広告は)最初はデジタルの方に力を入れ、インスタグラムなどソーシャルメディアを使っていたが、途中からインドネシアならではの屋外(ビルボード)広告をミックスし、両方がうまくかみ合ってきたと感じている。
口コミも大事。コミュニティー関係のイベント開催や近隣企業にダイレクトにうかがうなど、地道な活動を通して口コミが広がり、ランチを食べに来ていただく機会が増えた。
——客層に変化は。
ビルボード広告を始めてから、車で来店する人が増えている。8割方は家族単位。1号店は大学もあるので20代前後の人も多い。2号店では当初は近隣からが多かったが、北ジャカルタの中華系の人も来るようになった。
——1年で驚いた点は。
ことし1月1日にグランドオープンしたアイススケートリンクや体験型キッズ・アミューズメント「ファンペッカ」、屋上の大型観覧車は一見、料金が高いが、尻上がりに利用者が増えていることに驚いている。アイススケートは皆無に等しいかと思っていたが、平日でも10人ぐらい、週末はフィギュアスケートやスピードスケートの練習をしている団体もいる。
——2年目の目標は。
日本のイオンモールと同じように、地域の人にとにかく使ってもらう。コミュニティーが生まれるような、熟成され、必要とされるモールに仕上げていきたい。
またショッピングモールという名称だが、アミューズメントは他のモールにはない部分。食事を楽しむのも遊び、アミューズメント施設に行くのも遊び、友人と一緒に来て座って話しているのも遊び。「ここに来れば遊べるよ」というモールにしたい。今後はイベントでもパフォーマンスを見せるだけでなく、来場者とキャッチボールをできる催しに挑戦していきたい。(中島昭浩)