保冷物流需要に対応 コールドチェーン展開幕 JIエキスポ
中央ジャカルタ区クマヨランの国際展示場(JIエキスポ)で26日、食品輸送などに対応した温度管理や保冷物流といった技術を紹介する展示会「国際インドネシア・シーフード&ミートエキスポ」が開幕した。国内で伸びつつあるコールドチェーン業界各社が出展し、技術を披露している。28日まで。
自動車製造設備などを手がける新明工業(本社・愛知県豊田市)の現地法人シンメイ・インダストリー・インドネシアは冷凍・保冷仕様の冷凍バイクの試作品を展示した。同社はすでにマイナス18~20度の温度帯管理の小型商用車「グランマックス」の特装車を市場に投入、地場物流大手のJNEエクスプレスなどが試験導入するなど、販売を強化している。
冷凍バイクでは電子商取引(EC)など、小口輸送で強みを発揮することが見込まれるという。装置はバイクへの取り付け費用込みで2500万ルピア程度。物流業などが対象で、2019年4月ごろの発売を目指す。
化学品販売のオー・ジー(本社・大阪市淀川区)はバンテン州タンゲランに工場を置くアネカ・チトラ・レフリグラハに生産を委託している、工場の壁や天井に使用されるウレタン断熱パネルを紹介した。耐久性や断熱性、防虫性などをアピール。三菱倉庫やアンデルセングループのパン工場などでの導入事例を示し、商機を探る。
冷凍車製造の東プレや、産業用冷凍機製造などの前川製作所の現地法人なども出展、新しい取り組みを紹介している。(平野慧、写真も)