プルタミナ元社長逮捕 最高検 豪石油会社に不正出資
最高検察庁は24日、オーストラリア企業への不正出資で国に約5680億ルピアの損害を与えたとして、国営石油ガス・プルタミナのカレン・アグスティアワン元社長を逮捕し、東ジャカルタのポンドックバンブ拘置所に収監した。地元メディアが報じた。
最高検の調べで、カレン容疑者は在任中の2009年、オーストラリアのバスカー・マンタ・ガミー鉱区開発に絡み、同鉱区を運営するROCオイルカンパニーの株式購入(3191万ドル相当)の際、事前調査の実施や監査役の承認を怠るなど規定に反し、国に損害を与えた疑い。最高検は4月、カレン元社長を汚職容疑者に認定していた。
カレン容疑者は09年、女性初のプルタミナ社長に就任。14年まで6年間の在任中、米フォーブス誌のアジアの女性ビジネスウーマン50人に選出された。(蓜島克彦)