【ジャカルタ日本祭り特集】次の60年につなぐ 劇団en塾
インドネシア人大学生らによる日本語ミュージカル劇団「en塾(エンジュク)」はことし、日本インドネシア国交樹立60周年を機に新作した2曲を持って参加する。顧問の甲斐切清子さんは「これからの時代をつくる若者の、本気の舞台を見せたい」と意気込んでいる。
新曲のタイトルは「君の言葉で歌いたい」と「GENERATION LINK」。君の言葉で歌いたいは2017年に初出演した広島市のバンド「deneb(デネブ)」が作曲として参加したほか、インドネシアにゆかりのある邦人やインドネシア人計約300人が出演するプロモーションビデオも制作された。
GENERATION LINKはen塾の完全オリジナル曲。甲斐切さんは「これまで日イ関係を築いてきた大人たちが過去をさかのぼるだけではなく、これからの60年を担う若い人たちにどうつなげていくかが大切。若者が過去とリンクしなければ先は開けない」とこの曲に込めた思いを語る。
en塾は08年9月、中央ジャカルタ区クマヨランで行われた日イ国交樹立50周年記念イベントをきっかけに活動を開始した。約10年にわたり日イ関係を支えてきた同劇団が、節目のことしにどんなパフォーマンスを見せるのか。期待が高まる。(大野航太郎)