【ジャカルタ日本祭り特集】友人のような関係に 小林一則実行委員長
ジャカルタ日本祭り(JJM)はことしで10回目の節目を迎える。小林一則実行委員長(75)は「日本とインドネシアは一緒に何かをして楽しいという、友人のような関係になった。それが一番大きな意義」と手応えを語る。
小林委員長は1965年に丸紅に入社。82~86年、89~95年にインドネシアに駐在し、95年に地場系大手財閥のシナールマスグループに転職。インドネシア在住歴は30年以上にわたる。
2009年のJJM初開催時には発起人の一人に名を連ねた。第3回までJJMの実行委員長を務めた黒田憲一さんの後を継ぎ、第4回から同職に就任した。
JJMは日イ国交樹立50周年で両国の友好をさらに深めたいという機運が高まり、交流イベントを継続開催しようと始まったという。小林委員長は「(過去のJJMでは)強風でテントが倒れたり、(開催の)前の日に大雨でメーンステージの天井が落ちたり、さまざまなトラブルに見舞われた。でもそのたびに日本とインドネシアの出演者、参加者が協力して乗り越えてきた」と振り返る。
今回のJJMは「これまでの60年、ここにいた日本人が意識せずに日イの友好関係に貢献してきた。今回は10回目の開催を喜び、楽しむと同時に、参加した若い人たちが次の友好の場所を見つけられるような回にしたい」と語った。