米国へ輸出開始 ビンタンビール

 ビンタンビールなどを製造・販売するマルチ・ビンタン・インドネシア(MBI)は13日、米国へのビンタンビール輸出開始を発表した。カリフォルニア州とハワイ州を中心に缶ビールの販路を拡大していく。同日、地元メディアが伝えた。
 MBIのミカエル・チン社長は、輸出開始は国内のアルコール飲料市場の停滞によるものではなく「国外でのブランド確立のため」と強調、「タイやベトナム(のビール)とどう競争していくかが課題だ」と話した。ビンタンビールはインドネシアを訪れたことのある米国のサーファーに人気があるという。
 同社によると、2018年上半期の売り上げは前年同期の1兆5千億ルピアから微増の1兆5100億ルピア。純利益は前年同期比0・28%減の4638億7千万ルピアだった。
 MBIは東南アジア諸国のほか、日本やオーストラリア、オランダ、英国などへビールを輸出している。ことし5月には韓国への輸出を開始した。17年の売り上げに占める輸出の割合は、東ティモールで開始されたハイネケンの現地生産の影響により16年の3・0%から1・1%に減少した。
 18年のビジネス戦略として、海外での販路拡大を掲げており、18年5月には韓国への輸出を開始。今後も海外部門を強化していく。
 工業省によると、国産ビールの輸出は右肩上がりにある。過去5年間の輸出額は年平均12%の成長を遂げており、17年は760万ドルだった。(坂田優菜)

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