高血圧41歳3人に1人 オムロン 協会に製品500台贈与

 日本の電機・医療機器大手オムロンの現地法人オムロン・ヘルスケア・インドネシアは7日、中央ジャカルタのフェアモントホテルで会見を開き、インドネシア高血圧協会(InaSH)に家庭用血圧計500台を贈与したと発表した。同協会の調査で41歳の男女の3人に1人が高血圧を経験していると判明。日本の約2倍の人口を有するインドネシアに血圧計の需要を作り出すことが狙い。
 同協会が2017年5月に国内34州で7万人を対象に行った調査によれば、高血圧による心疾患の恐れがある人は男女共に約39%、糖尿病の恐れがある人は男性43・5%、女性44・4%だった。
 41歳の男女の3人に1人が高血圧を経験し、調査対象者の6人に1人が血圧を下げる薬を服用していた。同協会は高血圧の主な原因を栄養バランスの悪い食生活や喫煙としている。調査は血圧測定と面接で行われ、通常よりも血圧が高かった人の10人に1人は自覚がなかったという。
 オムロン・ヘルスケア・インドネシアは12年に設立。西藪慶哲マネージングディレクターによれば、血圧計が同社の売り上げの約50%を占め、そのうち約90%が家庭用だという。17年に18万台の血圧計を売り上げ、国内シェアの約50%(自社調べ)を占めるが、日本では年200万台以上が販売されており、インドネシアの潜在的な需要は大きいと見込む。
 同協会への製品の贈与は昨年に続き2回目。西藪氏は「インドネシアでは体重や血圧を測るという習慣があまり浸透しておらず、時間はかかるが、いずれ大きな果実のなる市場だと考えている」と語った。(大野航太郎、写真も)

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