日本語パートナーズ 39人、各地の高校へ
インドネシア各地の高校で日本語教育を支援する「日本語パートナーズ」の第9期・第1グループが1日、中央ジャカルタの日本大使館を表敬訪問した。39人が6~8日に東ジャワ州、西ヌサトゥンガラ州、バリ州の高校に着任する。
代表あいさつで塩嶋杏子さん(27)は「私は先月退職をして、今この場所にいる。一人一人が大きな覚悟と決意を持って、ここにいると思う。自分らしく一生懸命活動していきたい」と語った。
石井正文大使は「日イ国交樹立60周年を祝うさまざまなイベントが各地で開催されるので、ぜひ参加して楽しんで。一人一人が大使のような気分で頑張ってもらえれば」と激励した。
日本語パートナーズ派遣事業は、国際交流基金が2014年に始め、ことしで5年目。日本語を母語とする日本国籍保有者(20~69歳)を東南アジア10カ国と台湾に派遣している。
インドネシアには17年3月までに派遣国の中で最多の417人が派遣され、インドネシア人日本語教師の補佐役を務めてきた。
国際交流基金の調査(15年度)によると、インドネシアの日本語学習者数は、中国に続く世界2位の約74万5千人。
国際交流基金ジャカルタ日本文化センターの塚本倫久所長は「第1回目は、ジャワ島のみだった派遣先が現在ではランプン州、西ヌサトゥンガラ州などを含む全13州になった。派遣を希望する高校も増えている」と話している。(上村夏美)