保税物流センター開所 日涉ソリューション 日系初の自動車部品関連
自動車輸送の日渉運輸(本社・群馬県太田市)の子会社で、自動車部品物流の日渉ソリューション・インドネシアは26日、西ジャワ州カラワン県スルヤチプタ工業団地にある同社保税物流センター(PLB)の開所式を行った。同社は2017年10月、税務総局から日系企業としては初めて自動車部品関連のPLBの許可を取得、試験操業を開始していた。
中央ジャカルタ区のシャングリラホテルで行われた開所式には、日涉運輸の木村武雄社長、日涉ソリューションの木村聡社長や日本貿易振興機構(ジェトロ)ジャカルタ事務所の春日原大樹所長らが出席した。
半径30キロ圏内に10以上の工業団地が集結する立地を生かすほか、24時間営業、少量貨物・短期保管での対応をアピールする。
現在は床面積5千平方メートルある倉庫のうち、3千平方メートルをPLBとして活用。今後PLB倉庫の面積をさらに6千平方メートル拡張する計画で、19年の着工を見込む。
政府は15年、従来は輸入貨物しか保管できなかった保税倉庫(GB)に輸出貨物の保管機能などを加えたPLBを制度化。輸出力強化を推進してきた。税務総局によると、現在国内には80のPLBがあり、59社が運営、うち5社が日系という。
工業省によると、17年の自動車関連部品の輸出量は前年比約13倍の8100万ピースで、増加傾向にあり、今後、自動車部品向けPLBの活用が期待される。(坂田優菜、写真も)