日本の祭り楽しむ JJS幼稚部 178人、そろいの鉢巻き
バンテン州南タンゲラン市のジャカルタ日本人学校(JJS)幼稚部で14日、毎年恒例の夏祭りが開かれた。甚平や浴衣に身を包んだ園児178人と保護者らが参加し、みこしや盆踊りに和太鼓と日本の祭りを楽しんだ。
この日のために制作されたそろいの鉢巻きを締めた園児たちが、元気よくグラウンドに入場。鉢巻きには園児たち一人一人が事前に描いた似顔絵がプリントされている。
祭りのスタートは、1カ月ほど前からそれぞれのクラスでテーマを決めて制作した手作りみこしのパレード。ケーキや富士山などをイメージしたみこし6台を担ぎ、「わっしょい、わっしょい」と元気よくかけ声をかけながらグラウンドを回った。
続いて、みこしを囲んで円になり、親子仲良く手をつないだりハグをしたりしながら盆踊りを楽しんだ。
園内には園児たちが準備したお化け屋敷、輪投げ、ポップコーン屋などが各クラスごとに出店。他、スーパーボールすくいコーナーなどもあり、ことしから新たに出店したくじ引きは常に行列が20〜30人ほどできる人気ぶりだった。
年少、りす組の嶋田圭佑ちゃん(5)は「くじ引きが一番楽しかったよ」と笑顔で景品の消しゴムを見せてくれた。
最後には園内ホールで、園児たちが練習してきた踊りや和太鼓が披露された。
年少組の「パンダのたぷたぷ音頭」では、振り付けを周囲と合わせながら一生懸命に踊る姿に保護者らは頬を緩めた。年長組は「わぁー!」と大きな声を出しながら一斉に入場、2人1組で和太鼓をたたいて会場を盛り上げた。
年長、きりん組の福山太良ちゃん(5)は「和太鼓は4月から練習してきたんだよ。とても楽しかった」と話した。(上村夏美、写真も)