新校舎が完工 パダン沖地震復興支援 JJC
ジャカルタ・ジャパンクラブ(JJC)は二十八日、西スマトラ州パダンで、パダン沖地震(二〇〇九年)で被災した学校の修復完工式を行った。学校復興支援活動の一環で、二〇一〇年は計四校を支援している。
対象校は、同市内のムアロ第九、第十小学校が使用する校舎一棟。校舎が完全に倒壊し、地震から一年半が経った時点でも、簡易校舎で授業が行われていた。海に近いことから、津波対策として鉄筋コンクリートの二階建て校舎が再建が出来上がった。総工費は、見積もりで十二億四千九百七十七万九千ルピア。
完工式には、鹿取克章・駐インドネシア日本大使をはじめ、JJCの兵頭誠之理事長、復興支援活動のリーダーで視察に何度も足を運んだ竹中インドネシアの藤岡也寸志さんらが出席。同市のファウジ・バハール市長、西スマトラ州政府関係者も駆けつけた。出席者らは、同校児童の踊りや音楽演奏で迎えられた。
兵頭理事長が完工を祝う定礎にサイン。「新校舎ができたことで、児童たちが落ち着いた環境で勉強できる」とあいさつし、「東日本大震災ではパダン市をはじめインドネシアの人々から支援をいただいた」と話し、日イ友好のさらなる促進を呼び掛けた。また鹿取大使は校舎完成を祝い、子どもたちがさらに勉強に励むことに期待を示した。