節目へ情熱燃やす ブロックM縁日祭 9回目で会場拡大
民間有志による草の根文化交流イベント「リトル東京ブロックM縁日祭」(主催・ブロックMエステート、後援・在インドネシア日本大使館、日本貿易振興機構=ジェトロ、日本政府観光局=JNTOほか、メーンスポンサー・Jトラスト)が6月30日と7月1日、南ジャカルタ・ブロックMで開かれた。9回目となったことしのテーマは「情熱」。節目の10回目を前に出演者、運営双方が日本とインドネシアの垣根を超えて盛り上げた。
会場内には計約180ブースが出店した。今回は昨年に引き続き「メーンステージ」、「ポップカルチャーステージ」が設置されたほか、ブロックM北部の地下街に「地下ステージ」が新設された。
メーンステージはインドネシアの楽団による伝統竹楽器アンクルンの演奏から始まり、和太鼓や三味線、よさこい踊りといった日本文化のパフォーマンスなどが披露された。
ポップカルチャーステージではコスプレコンテスト
「CLAS:H」の決勝が開催されたほか、ロックバンドなどが出演。ファンを中心に大いに盛り上がった。
地下ステージではインドネシアで活躍中のよしもと住みますアジア芸人やアイドルグループなどが登場。「痛車」と呼ばれるアニメやゲームのキャラクターが装飾された車なども展示され、来場者を引き付けた。フィナーレでは和太鼓の祭ばやしと共に神輿(みこし)がメーンステージ前に入場し、大盛況のまま幕を閉じた。
■地下ステージ盛況
運営委員会は、来年の第10回縁日祭をブロックMの商店街全域で開催することを目指している。今回は試験的に地下ステージを設置し、会場を拡大した。
地下街は平時は閑散としているが、縁日祭の2日間は多くの人でにぎわった。地下ステージの運営を担当した渡辺彰吾さんは「ここまで人が入るとは予想していなかった。事前の周知活動が実を結んだ」と手応えを語った。
インターネットで応募したボランティアスタッフは定員を大幅に超えた。実行委員会内でもインドネシア人メンバーが主力になりつつあり、例年に増して日本とインドネシアの協力が深まった祭りとなった。
来場者数は未公表だが、2日とも晴天が続き前回よりも増えたとみられる。竹谷大世実行委員長は「今回は雨も降らず楽しくやれて良かった。来年はよりパワーアップした縁日祭にしたい」と語った。(大野航太郎、写真も)