ブカシ駅まで延伸 空港鉄道 1日4本、1時間半

 西ジャワ州ブカシ市の国鉄(KAI)ブカシ駅とスカルノハッタ空港(バンテン州タンゲラン市)を結ぶ空港鉄道の試験運行が19日、始まった。所要時間はBNIシティ(中央ジャカルタ区)まで約40分、空港までは1時間半で、1日4往復。高速道路の渋滞が深刻化するブカシ周辺の新しい足として周知していく。
 運営するレイリンクによると、試験中は、午前9時〜午後4時の間に上下線各4本を運行させる。ブカシ発は午前10時5分、同11時10分、午後1時13分、同2時11分。始発は空港に午前11時37分着。空港発は午前8時2分、同9時2分、同11時2分、午後0時2分。停車駅はブカシ、BNIシティ、バトゥチェペル(タンゲラン市)、空港駅。
 ブカシから空港までの片道運賃は10万ルピア。6月末までは特別料金の7万ルピアで利用できる。BNIシティまでは3万5千ルピア、バトゥチェペルまでは7万ルピア。
 6両編成(定員272人)で運行する。乗車率は37〜55%を目指す。レイリンク広報のディア・スルヤンダリ氏は「悪天候による倒木、技術上の問題が起こらない限り定時運行を厳守する」と強調。車では高速道の混雑時は空港まで2時間以上かかることもあり、定時運行への期待は大きいと説明した。
 また、バンドン方面からスカルノハッタ空港に向かう人もバスや列車でブカシ駅まで来て乗り換えられるとアピール。レバラン(断食月明け大祭)休暇のUターンラッシュにも対応する。
 レイリンクは4月に試験開始を予定していたが、首都圏専用電車(KRL、コミューター)など既存路線への影響調査や技術的な調整に時間がかかり遅れていた。ブカシ〜空港間は当面、KRLの朝のラッシュ時を避けて運行させる。
 スカルノハッタ空港とBNIシティを結ぶ空港鉄道は2017年末に開通した。ことし初めてレバラン帰省で利用され、国営空港管理第2アンカサプラによると乗客は1日約5千人に達したという。
 レイリンクはレバラン前に6銀行と提携し、専用電子マネーカード「パーフェク・ライダー」を発売した。カードは各駅窓口で購入でき、カード利用で最大約半額となる特別運賃を提供。空港への新しい足として空港鉄道のプロモーションを強化、利便性の向上も図る。(中島昭浩)

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