三浦氏が社長就任 ダイハツ 新経営体制を発表
アストラ・ダイハツ・モーター(ADM)は4日、5月に行われた定期株主総会で承認された同社の新経営体制を発表、新社長には三浦哲雄氏(57)が就任した。
日本人、インドネシア人ともに製造部門出身の社長が続いたが、三浦氏は海外営業部、海外生産事業部、アジア部など一貫して同社の海外営業畑。アジア部インドネシア室長を務めた後、10年インドネシアへ赴任、営業の第一線に立ちインドネシアの市場に向き合ってきた。
新体制は、日イの製造部門出身の生え抜き社長が年間53万台生産する工場に育て上げた後の世代交代となり、販売拡大を重視する同社のインドネシア市場への新たな挑戦の布陣となる。
副社長には、製造担当取締役のポンキー・プラボウォ氏、シニアディレクターには荻田正樹氏が就任した。ADM設立の1978年から勤務し、同社社長やアストラ・インターナショナル取締役、ダイハツ工業取締役、インドネシア自動車工業会(ガイキンド)会長などの要職を務めた副社長のスディルマン氏は退任した。(太田勉)
みうら・てつお 兵庫県西宮市出身。83年関西学院大商学部卒、ダイハツ工業入社。海外営業部、海外生産事業部などを経て、07年アジア部インドネシア室長、09年アジア部プロジェクト室長を兼務。10年インドネシアへ赴任、ADMへ出向。16年本社執行役員就任、ADM副社長やシニアディレクターを歴任。