スカルノハッタも警備強化 自爆テロを受け 警察・軍など人員4倍増
運輸省航空総局は15日、東ジャワ州で相次いだ自爆テロ事件を受け、14日に空港運営会社や航空会社、代理店などへ警備を強化するよう通告したと発表した。同省によると、バンテン州タンゲラン市のスカルノハッタ空港では、空港警察が通常500人で行っている警備を、軍・警察千人と警備員千人の計2千人に増強、警戒体制を敷いている。
通告では、手荷物・身体検査やパトロールの強化、入港時の身分証明書・航空券確認や貨物・郵便の検査徹底を指示した。
16日午後2時ごろ、ジャカルタ特別州と同空港を結ぶ空港鉄道や空港ターミナル間を結ぶスカイトレインなど空港は通常通りの営業を続けていた一方、どのターミナルでも銃を持った警察官や兵士がパトロールする姿が見られた。
第2ターミナルのタクシー乗り場前にあるレストランで働くアダム・ノルホリスさん(21)は「テロの後、警察官は増えたけれど、旅行客の様子はいつもと変わらない」と話す。
西ヌサトゥンガラ州ロンボクから到着したドイツ人旅行者のウリク・ハウプトさん(35)は「(130人が犠牲となったパリ同時多発テロ事件の後に)パリを訪れたけれど、その時は銃を持った兵士がたくさんいた。インドネシアでは武器を携行する人がほとんどおらず、物々しくなくていいわ」と話した。(坂田優菜)
■ジュアンダ空港でも
自爆テロなどが相次いだ東ジャワ州スラバヤ市近郊のジュアンダ空港第1ターミナルには数台の軍用車が配備され、軍が出動してテロなどへの警戒を強めている。車は入場ゲートで窓ガラスやトランクを開けて確認。16日時点で搭乗手続きや荷物検査は通常通りだった。(木村綾)