アップルアカデミー開所 アジア初、ビヌス大と提携 iOSアプリ開発へ
米アップルは7日、バンテン州南タンゲラン市BSDシティのグリーン・オフィスパークにアジア初となるアップル・デベロッパーアカデミーを開所した。ビナ・ヌサンタラ(ビヌス)大学と提携し、iOSアプリの開発プログラムを開講する。
1期生は75人。2018年度は午前・午後の2クラスで計200人を受け入れる計画。将来的には年間600人を目指す。ビヌス大によると、18歳以上であればITの知識がなくとも応募できる。75人は6月25日からアップルで指導を受けたインドネシア人教師17人からアプリ開発やデザインなどを学ぶ。学費はアップルなどが負担する。制作されたアプリはアップルストアで販売する。
アップルは16年、インドネシア政府がLTE対応スマートフォンの国内販売条件として提示している国産化率(TKDN)達成の代替条件として、17年から3年間で4400万ドルの投資を行うと発表。今回のアカデミー開設はその一環。
開所式には、アップル・デベロッパーアカデミーのゴードン・スクウィッツ・ディレクターやアイルランガ・ハルタルト工業相、ルディアンタラ通信情報相らが出席。アイルランガ工業相は「デベロッパーアカデミーは3年間で、ジャワ島内2カ所(BSDを含む)、島外1カ所の計3カ所に開所する計画」と説明した。
アップルのデベロッパ―アカデミーは16年に初めてイタリア・ナポリ大と提携して開設され、インドネシアはブラジルに続く3カ国目。アップルによると、国内でのiOSデベロッパーはここ2年間で50%ほど増加した。(坂田優菜、写真も)