4スタジアムを改修 ボゴール、ブカシ、バンドン アジア大会男子サッカー用
8月のアジア大会男子サッカー競技で使用される4スタジアムの改修工事が、西ジャワ州ボゴールやブカシ、バンドンで進められている。芝や照明設備などを国際基準を満たす仕様に変更する計画で、国際的なスポーツ施設に生まれ変わる。いずれも1月に着工し、7月中の完成を目指している。
改修工事の対象は、パカンサリ(ボゴール県チビノン)、シ・ジャラック・ハルパト(バンドン県ソレアン)、パトリオット・チャンドラバガ(ブカシ市南ブカシ)、ウィバワ・ムクティ(ブカシ県東チカラン)の4スタジアム。
1月からアジア大会に向けた改修工事が始まった。観客入場ゲートにチケットリーダーを完備し、芝の張り替えや音響・照明設備を国際サッカー連盟(FIFA)の基準に合わせて調整している。メディアセンターの設置も進める。
決勝で使用される予定のパカンサリは、2012年1月に着工し、16年9月に西ジャワ州開催の国民体育大会(PON)前に完成した。収容人数はシングルシートで3万1千人。国営建設プンバングナン・プルマハン(PP)が請け負った。
改修は選手用ロッカーやトイレなどのリニューアルや破損している座席、芝生の補修など細かな作業のみで、29日時点の進ちょく率は80%。ボゴール県青年スポーツ局によると、建設・改修費は総額約8千億ルピアに達した。
1984年のPONのために造られ、2012〜14年に3万人収容の観客席を備えたスタジアムに生まれ変わったパトリオット・チャンドラバガでは、観客席3千席を取り壊して観客らの緊急避難経路を建設する。
27日には、アジア大会実行委員会会長を務めるユスフ・カラ副大統領らが視察。進ちょく率は60%ほどで、今後芝を張り替え、照明の照度を1500から2千ルクスに上げる。
05年完成のシ・ジャラック・ハルパトは、16年の改修で観客席数は2万7千に。芝の張り替えと壊れた客席の修復を進める。ウィバワ・ムクティでは芝の張り替えが終了した。進ちょく率はいずれも60%ほど。
アジア大会組織委員会(INASGOC)競技施設担当のロニー・プリアムボドさんは「改修は順調に進んでいる。7月には完成する」と強調した。(中島昭浩、写真も)