大和ハウス 「サクラ」都市開発始動 中間層に計5000戸

 大和ハウス工業は東ジャカルタ区チパユンで中間層向けの都市開発「サクラ・ガーデンシティ」プロジェクトを本格始動させる。26日、中央ジャカルタのプルマンホテルで会見を開き、海外交通・都市開発事業支援機構(本社・東京都千代田区、JOIN)と地場系不動産開発トリボ社との3社合弁での事業計画を発表した。約10ヘクタールの敷地に高層分譲マンション12棟を建設し計約5千戸を供給する。総事業費は8億ドルで、大和ハウスがアジアで参画する事業としては過去最大級になる見通し。
 大和ハウスはJOINと出資会社を設立し、トリボ社が所有するプロジェクト会社の株式60%を保有。大和ハウスは36%分、JOINは24%分を出資する。
 ジャカルタ特別州南東に位置し、西ジャワ州ブカシ、デポック両市に接する同事業の建設予定地は、2018年以降に開業が予定されている次世代型交通システム(LRT)の駅に隣接。高速道路の料金所にも近く、交通渋滞が深刻化するジャカルタで公共交通指向型開発(TOD)のモデルになると期待される。
 工事は大和ハウスがマネジメントして現地企業が担当、18年7月から第1期として12棟のマンションのうち4棟の建設を始める。商業施設やホテル、オフィスビルも建設する。最終的には25年の完了を目指す。
 大和ハウスの一木伸也上席執行役員は「今まで公営住宅に住んでいた中間層がマンションに住めるようになれれば」と話す。ジャカルタ中心部、西ジャワ州の工業地帯からのアクセスの良さや、周辺の緑の多さなど、環境面への配慮を武器に中間層の住宅需要に応える。
 同社はアジア展開を重視しており、西ジャワ州ブカシ県のMM2100工業団地では大型のマルチテナント型物流施設を建設している。ベトナムでも事業拡大を図り、17年8月には賃貸住宅関連事業の開始を発表している。(泉洸希、写真も)

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