香りのエアコン発売 アクア・ジャパン 上位機ネブラ・シリーズ
ハイアール・グループが展開する旧三洋電機のブランド「アクア・ジャパン」は24日、南ジャカルタのスディルマン・セントラル・ビジネス地区(SCBD)で、同社の上位機クラスのエアコンディショナー「ネブラ・シリーズ」を発表した。
同シリーズは、ナノシルバー・イオンを使った殺菌効果、セルフ洗浄機能、Wi―Fi接続によるスマートフォンでの遠隔操作機能を装備。また、快適で落ち着いた空間を提供するため、アロマオイルを使った香りを拡散する機能が新たに備わった。
容量は1、1・5、2馬力の3種で全6モデル。価格帯は650万〜850万ルピア。中国からの輸入で、5月から全国の店頭で販売される。当初の販売目標は3カ月で千台。
アクア・ジャパンを率いるハイアール・セールス・インドネシアの定行健志社長は「2017年の国内家電市場は厳しい状況だったが、販売もシェアも伸ばすことができた」と述べ、すでに17年に三洋時代の国内シェアを超えたことを明かした。16年の始動から2年、「アクア・ブランドの知名度アップ、定着化が始まり、今後、さらなるブランドの浸透を図りながら、中長期的視点で、ミドルハイ(中高位)製品を前面に押し出し、アクア・ブランドをインドネシアに確立していきたい」と語った。
アクア・ジャパンは、06年に三洋電機の冷蔵庫、洗濯機のブランドとして生まれ、12年にハイアール・グループの傘下に入った。16年より、アクア・ブランドとしてインドネシアを含む世界に展開、同年にはムスリム女性向けの「ヒジャブモード」設定機能のある洗濯機を発売するなど話題を集めた。(太田勉、写真も)