アコーホテルズ 「プルマン」「イビス」 2020年までに200施設
仏系ホテルチェーンのアコーホテルズは4日、南ジャカルタのラッフルズホテルで記者会見を開いた。2020年までに高級クラスの「プルマン」6施設やビジネスホテルの「イビス」43施設など80以上のホテルを開業し、国内のホテル数を200以上に増やす計画を発表した。幅広いラインナップで国内外の観光客需要取り込みを図る。
ことしインドネシア展開25周年を迎える。現在国内36都市に15ブランド115施設(約2万3千部屋)を展開する。このうち32がジャカルタエリア、22はバリ・ロンボク両島にある。今後はジャカルタエリアでまだホテルがない地域での開発を進める一方で、ジャワ島外を含む地方都市での開発を強化する。バリ島を除く地域では、インドネシア人観光客が大半を占める。
政府が進める観光開発優先10地域でのホテル展開にも意欲をみせる。インドネシア、マレーシア、シンガポール担当のガース・シモンズ最高執行責任者(COO)は、「どの地域に建設するか話し合っている最中。しかし、まずは現地のインフラが整う必要がある」と指摘した。
また、有望な観光地として、同社がすでに進出しているブリトゥン島(バンカブリトゥン州)とマンダリカ(西ヌサトゥンガラ州ロンボク島)を挙げ、「マンダリカは今後10年で大きく発展するだろう。政府も(11年に)ロンボク国際空港を開港するなど、インフラ整備に力を入れている」と展望を語った。
国内の観光業については、世界的な旅行ブームに加えて人口に支えられた内需があり、「非常に堅い。バリ島以外の客席稼働率は年4%程度上昇している。また各地方にそれぞれの違った魅力、観光資源があり将来性がある」と説明。純利益も年2桁成長を遂げていると話した。(坂田優菜、写真も)