年間発着100万便を目標 第2アンカサプラ 西ジャワ空港5月一部開業

 スカルノハッタ空港(バンテン州タンゲラン市)など国内西部に位置する15空港の管理運営を担う国営第2アンカサプラはこのほど、ことしの年間発着数目標を、前年比24%増の100万便に設定した。年内に拡張・建設工事が完了予定のバニュワンギ空港(東ジャワ州)と5月に一部開業が伝えられる西ジャワ国際空港(BIJB、通称クルタジャティ空港、西ジャワ州マジャレンカ県)など全空港で、受け入れ体制の構築を進める。 

 ムハンマド・アワルディン社長が23日、リアウ諸島州ビンタン島のリゾートホテルで観光省や第2アンカサプラなどが開いた航空関連イベントで「100万便を運行させる準備を進めていく」と発表した。ことしの施策として、航空交通管制、地上業務、航空会社など各方面との発展的な協業を目指すプログラム「エアポート・グロウ・ファスター(より早く成長する空港)」を推進。政府が目標に掲げることしの年間外国人観光客数1700万人の達成に貢献する。
 第2アンカサプラの各空港では、拡張・新設工事が進められている。年内に2空港が完工予定。2017年の年間空港利用者数は運営中の空港で計約1億人を記録した。
 ジャワ島西〜中部のハブ空港として期待されるクルタジャティ空港は、早ければ5月に一部開業する。ドゥティックコムなどによると、デディ・タウフィック西ジャワ州運輸局長が26日、チルボン市長代行の就任式典で明かした。
 8月のハッジ(大巡礼)までに全機能が運営開始予定で、デディ局長は「宗教省と同空港を使ったハッジについて調整している」と説明した。3月に入った時点での全体の進ちょく率は88%。滑走路を当初計画の長さ2500メートルから3千メートルに伸ばすことも決まった。
 また、17年12月に管理下に置いたバニュワンギ空港は、ことし8月までに駐機場を3千平方メートルから6倍の1万8千平方メートルに、19年に滑走路の長さを2250メートルから2650メートル、幅を30メートルから45メートルに拡張する。総工費は約4千億ルピア(30億円)。
 10月にはバリで開かれる国際通貨基金(IMF)・世界銀行年次総会の各国要人らを乗せた航空機の一部が同空港に駐機する予定。ことしの年間利用者数目標は50万人で、17年の約25万人から倍増させる。
 他にもミナンカバウ国際空港(西スマトラ州パダン市)ではことし中に拡張工事を実施し、利用客の収容能力を現状の270万人から570万人まで高める。17年の年間利用者は383万9千人とオーバーフロー状態だった。
 一方、ビンタン島内ビンタン県ブスン郡では、長さ3500メートルの滑走路を持つビンタン・バル空港の建設計画が進む。3月に建設予定地での建設許可を取得したばかりで、2020年の開業を予定。民間企業と共同管理し、これまでに養ったノウハウを伝えていく方針。
 運輸省アグス・サントソ航空総局長は23日、ビンタン島の同イベントで、同空港とそれぞれ東西25キロにあるハン・ナディム空港(バタム島)、ラジャ・ハジ・フィサビリラ空港(ビンタン島)の進入管制を、航空交通管制公社エアナビ・インドネシアのビンタン島タンジュンピナン支部に集約することを決めたと説明。「安全を向上させるこれらの施策を含め、同空港が完成した際は、世界の航空会社が注目するだろう」と強調した。(中島昭浩)

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