独自技術をアピール 商用車展示会 三菱・いすゞ・日野
1日に開幕したインドネシア国際商用車展示会(GIICOMVEC)には日系各社も出展している。旺盛な需要を見込み、新製品や独自の技術をアピールし受注につなげたい考えだ。
三菱ふそうトラック・バスの現地法人クラマ・ユダ・ティガ・ベルリアン・モーターズ(KTB)は中型トラック「ファイター」を市場に投入すると発表した。国内で組み立て・販売を行う。
競争の激しい中型トラックのセグメントで差別化を図るため、自動調整式エアサスペンションシートの導入など快適性をアピール。年内に販売を開始する。今後3年間で16モデルを展開していく計画だ。
また、テレマティクスサービス「ランナー」を発表した。パソコンや携帯端末で、現在地や効率的な配送ルート、燃費などをリアルタイムで把握できるようにする。KTBが独自開発し、今後、販売する新車に標準装備する。
いすゞ・アストラ・モーター・インドネシア(IAMI)はモデルチェンジした中型トラック「ギガ」4タイプを発表、2017年に大きく伸びた中型セグメントを強化する。
可児卓治セールス・マーケティング・アフターセールスサービス担当取締役は、「17年は物流やインフラ向けの需要が後押しし、中型市場は前年比65%ほど伸びた。ことしも伸びは続くだろう」と分析。17年のギガシリーズの販売台数は約3400台で、「ことしは4千〜4500台まで伸ばしたい」とした。
日野モーターズ・セールス・インドネシア(HMSI)は、17年12月に発表した大型バス用シャシーや各種トラックを展示する。
17年は資源価格の好調などを背景に販売を伸ばした。ことしも2月に大手の建設関係の企業からFMシリーズのダンプトラックの600台分の注文を受けるなど、好調を見込む。
HMSIの榧木(かやのき)寛雄社長は「小型トラックにも耐久性に配慮した日野のDNAが詰まっている」と意気込みを語った。(坂田優菜、平野慧)