「投資のチャンス」 日系各企業も出展
三井住友銀行が出資しているインフラ事業の政府系金融会社「インドネシア・インフラストラクチャー・ファイナンス(IIF)」は、同社が融資したインフラ事業などを展示。同行から出向しているIIFの高本晴彦取締役は「インドネシアではPPPの事業が年間90件ほどリストアップされるものの、一つも融資契約には結びついていない」と指摘。長期事業の経済性を確保するための制度の未整備や政府の各機関の調整不足など、PPPが進まない原因は複合的だという。IIFは、道路、発電、水処理、通信の融資に注力していく方針。
日立アジア社は、IIICEに2回目の出展。国営電力PLNに昨年7月納入したガスタービンなどを展示した。
ジャカルタ事務所の八木宏幸インドネシア統括は「インフラは、投資の大きなチャンス。社会基盤の整備を通じて、インドネシアの発展に貢献できる」と語り、発送電網、鉄道、産業用機材、水処理、ITの分野に注力していく方針を示した。
三菱商事と住友商事は、代表的なプロジェクトなどを展示している。(田村慎也)
※追記(2012年10月11日)
高本晴彦さんの役職を「アドバイザー」から「取締役」に訂正しました。