日本人会が新年会 バンドン、スラバヤで
西ジャワ州バンドン、東ジャワ州スラバヤ両市を拠点に活動する日本人会が20、27日、それぞれ新年会を開き、2018年の始まりを祝った。
■ 100人が親交深める BJC
バンドン・ジャパンクラブ(笹田尚紀会長、BJC)は20日、西ジャワ州バンドン市内のアストン・パストゥールホテルで新年会を開いた。約100人が参加し、新年を祝いながら親交を深めた。
笹田会長はあいさつで、同日に迎えたインドネシアと日本の国交樹立60周年について触れ、「ジャカルタでは、日イ国交樹立60周年の開会式が行われている。バンドンでも盛り上がっていきましょう。バンドン日本人会の皆さんが集まって、このような新年会が開催できてよかった」と話した。乾杯の音頭は金川博一副会長が取った。
会では日本食を味わいながら、バンドンに関するクイズや、似顔絵描き、輪投げやパターゴルフといったゲーム大会や、抽選会も実施された。(毛利春香)
■ 日イ友好の深化を EJJC
東ジャワ・ジャパンクラブ(大谷晃弘会長、EJJC)は27日、東ジャワ州スラバヤ市のメルキュール・ホテル・スラバヤで新年会を開き、約280人が参加した。
大谷会長は「ことしは日本とインドネシアの国交樹立60周年記念の年。ますます友好が深まることを祈念する。スラバヤの熱帯気候の中では正月気分を味わうことも難しいが、新たな年に向けて気分を一新して楽しんでほしい」と開会のあいさつをした。
谷昌紀駐スラバヤ日本総領事は、2018年6月に統一地方首長選が行われ、19年には総選挙と大統領選が実施されるという状況を踏まえて「過去には選挙に合わせて、デモやトラブルが起こったケースもあり、注意してほしい」と語った。
経済面については「東ジャワの状況は概ね堅調に推移しているが、ビジネス上の課題は発生しているので、会員の皆さまと一緒になって取り組んでいきたい」と話した。
会の中ではヤマハ・イースト・ウインドオーケストラや、ジャワガムラン同好会による演奏、コーラスグループによる日イ楽曲の合唱が続いた。抽選会も会員が持ち寄った品々をめぐり、大いに盛り上がった。
現在のEJJCの法人会員は47社で、個人会員、家族会員を含めた総会員は520人程度。
減少傾向にあり、比例してスラバヤ日本人学校の生徒数も約70人と漸減している。
大谷会長は会の方針として、「日本人学校の健全な維持を続けていくことに努力する。クラブ活動などを通じた交流や、快適な生活を送るための情報提供を続けていく。現地社会への貢献として、日本語を学ぶ学生への奨学金給付や孤児院への寄付活動も行っていく」と話した。(平野慧、写真も)