「わびさび」伝える 3年越しの夢遂げる 和太鼓奏者の小川大介さん

 和太鼓奏者の小川大介さんが21日、南ジャカルタ区スティアブディのウスマル・イスマイル・ホールで、日本のしの笛や尺八、三味線奏者ら9人と共に演奏を披露した。2015年の縁日祭出演から数多くの日本関連イベントに出演してきたが、野外での活動が多かったため伝えることができずにいた「わびさび」を、日本の照明と音響スタッフを呼び寄せてインドネシアの人たちに伝えた。観客400人超はスタンディングオベーションを贈り、温かく迎えた。
 両国国歌を含め全11曲を披露した。スポットで照明を当てられた各楽器の奏者がソロパートを披露したかと思うと、複数の楽器が入り乱れるにぎやかな曲に入るなどして、わびさびを表現。同区ファトマワティ在住のヘティ・ノフェラさん(35)は「静かに演奏している場面は、ハラハラして、次の演奏が始まらないかと緊張した」と話した。
 小川さんは公演後、「やっと思いがかなった。協力し合うこと、『あせらなくてもいいよ』など(自身が感じた)インドネシアの良さを日本に伝えることを目的に今後も活動していきたい」と話した。
 公演は日本インドネシア国交樹立60周年記念事業の一環。共演した和太鼓・金刺啓大さん、秋田敏博さん、大谷本樹さん、横山亮介さん、田中杏平さん、しの笛・田中亮二さん、尺八・中村仁樹さん、三味線・北村貴寿さんと小川さんは、3グループに分かれ、北スマトラ州メダン市(23日)、南スラウェシ州マカッサル市(23、24両日)、東ジャワ州スラバヤ市(同)、バリ島(26〜28日)の同事業イベントに出演する。キーボード・小田ビンブンさんは帰国する。(中島昭浩、写真も)

日イ関係 の最新記事

関連記事

本日の紙面

JJC

人気連載

天皇皇后両陛下インドネシアご訪問NEW

ぶらり  インドネシアNEW

有料版PDFNEW

「探訪」

トップ インタビュー

モナスにそよぐ風

今日は心の日曜日

インドネシア人記者の目

HALO-HALOフィリピン

別刷り特集

忘れ得ぬ人々

スナン・スナン

お知らせ

JJC理事会

修郎先生の事件簿

これで納得税務相談

不思議インドネシア

おすすめ観光情報

為替経済Weekly