応援に警官3万人動員 27日のサッカー日イ対戦 「警備ではなく」と国家警察
中央ジャカルタ区スナヤンのブンカルノ競技場メーンスタジアムで27日に行われる、日本のJリーグ所属のFC東京とバヤンカラFCの試合で、警官ら国家警察関係者3万人が応援に駆け付けることが分かった。バヤンカラの全株式を国家警察が保有しているためで、同チームのスマルジ・クラブマネジャーは16日、記者会見で「(国民を)勇気づける結果を残したい。警官3万人が警備でなく応援に訪れる」と笑いを誘った。
バヤンカラによると、応援に駆け付ける警官やその家族約3万人は、ジャカルタ特別州と西ジャワ、バンテン両州から約1万人ずつ集まる予定。警官は制服ではなく、バヤンカラのユニホームや私服を着用するという。
観客席は1階部分の約5万席を用意し、うち2400席は在留邦人やFC東京サポーター向けに確保する。一般チケット(10万〜25万ルピア)は5千〜8千席分を用意する。2階部分の客席は使用しない。
試合は、Jリーグの提携国で開催するプレシーズンマッチ「Jリーグ・アジアチャレンジ」の一環。日本インドネシア国交樹立60周年記念事業運営委員会が特別協賛する。
南ジャカルタ区のインドネシア・サッカー協会(PSSI)で開かれた記者会見には、Jリーグの原博実副理事長、PSSIのジョコ・ドゥリヨノ副会長、石井正文駐インドネシア日本大使、バヤンカラFCのムハンマド・ハルギアント選手が出席した。
バヤンカラFCはインドネシア国内リーグのリーガ1で今季優勝を飾った強豪で、ジョコ副会長は記者会見後、じゃかるた新聞に「(FC東京に勝って)歴史を塗り替えてほしい」と意気込んだ。一方、原副理事長は「(インドネシアは)試合経験や辛抱したりできるようになれば上に行くポテンシャルはある」と話した。
テレビ中継される関係で、試合の開始時間は16日現在未定。一般チケットは、ロケット・コム(www.loket.com)などで19日までに販売開始予定。(中島昭浩、写真も)