訪日客35万人超え 昨年 前年比3割増、10年間で5倍に
日本政府観光局(JNTO)が16日発表した2017年の外国人訪日旅行者数で、インドネシアからの旅行者数は前年比30%増の35万2200人だった。初めて30万台を超え過去最高を更新し、10年間で約5倍に急増した。
インドネシアからの訪日客数は過去5年で3倍弱、10年間で5倍に増えた。11年に東日本大震災の影響で減少したものの12年以降、右肩上がりに増加し、12年に10万超え、15年に20万人を突破した。17年は10月末時点で16年累計数の27万1014人を超えた。
17年を月別にみると、繁忙期の4月が4万5200人で前年同月比45%増、3月が3万6001人で同34.2%増、12月が5万2300人の27.9%増。閑散期も、1月が前年同月比64.1%増、2月が49.7%増となるなど、前年からレバラン(断食月明け大祭)休暇の繰り上がった7月を除き、いずれの月も前年を上回った。
閑散期と言われた10、11月も、桜や雪に続いて秋の紅葉のプロモーションが功を奏し、訪日旅行者は順調に増加している。
外国人訪日客数全体は前年比19.3%増で2869万900人。主要20カ国・地域で、インドネシアの伸び率はロシア(40.8%)、韓国(40.3%)、ベトナム(32.1%)に続く4位だった。
訪日客数は東南アジアで5位。タイが98万7100人(前年比9.5%増)で首位。マレーシア43万9500人(同11.5%増)、フィリピン42万4200人(同21.9%増)、シンガポール40万4100人(同11.7%増)が続いた。(太田勉)