統一運賃の試験開始 公共バス4月まで 3500ルピアで乗り換え自由

 アニス・バスウェダン知事の目玉公約の一つで、複数の公共バスを統一運賃で利用できる「オーケー・オートリップ」の試験が15日、ジャカルタ特別州内2地域で始まった。運賃3500ルピアで、3時間以内なら対象路線を自由に乗り降りできる。4月15日までの試験期間中の専用バスカード販売目標は2万枚。  
 オーケー・オートリップは、首都圏専用バス「トランスジャカルタ(TJ)」とアンコットなどの乗り合いバスで利用できる専用バスカードを使う。TJと同様に現金をチャージして利用する。カードはTJの全バス停で購入できる。
 州運輸局が協力し、統合対象の乗り合いバスに「OK―Otrip」のステッカーが貼られ、カード読み取り機器を取り付ける。サンディアガ・ウノ副知事は試験初日の15日、地元メディアに「試験期間の3カ月のバスカード販売目標は2万枚」と説明した。同日時点の販売数は2155枚。
 最初のタップから3時間以内であれば、何台バスを乗り換えても3500ルピア以上の運賃が掛からない。3時間を超えるとリセットされる。日をまたいでも3時間のカウントはリセットされずに継続する。試験後の運賃は5千ルピア。
 15日から試験運用が始まった2地域は、北ジャカルタ区チリンチンのセンペル〜ロロタン間▽東ジャカルタ区カンプン・ムラユ〜ドゥレン・サウィット間。17日に、東ジャカルタ区チラチャスのカンプン・ランブータン・バスターミナル〜西ジャワ州ブカシ市ポンドック・グデ間でも試験を始める。最終的に69台を試験運行させる計画。
 州政府と連携し施策を進める州営トランスポルタシ・ジャカルタの広報担当は、最終的に6地域で試験する計画と明かした。ただ、利用客に仕組みが浸透していないため、同社は対象路線に職員を配備、州政府も動画視聴サイトのユーチューブに仕組みを解説した動画を16日に投稿するなどして周知を進めていく方針だ。(中島昭浩)

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