ジャカルタと被災地つなぐ JJS児童の絵を展示 陸前高田市の仮設図書館

 昨年十一月に開館した岩手県陸前高田市の仮設木造図書館「にじのライブラリー」にジャカルタ日本人学校(JJS)小学部児童の被災地応援メッセージが展示されている。
 日本とインドネシアの国旗を挟んだ「ガンバレ日本」、「私達もがんばります、日本のために!」。図書館に吊されたTシャツ型の画用紙に、JJS児童のいきいきとした言葉や絵が躍る。
 展示はNGO(非政府組織)「チーム3ミニッツ」(大阪市)が行う、被災者の子どもに向けた応援メッセージを展示する支援活動「笑顔の展覧会」。昨年六月、JJS小学部児童はチーム3ミニッツと協力して、被災者への応援メッセージを作成。保護者参観に合わせてバンテン州南タンゲランの校舎で笑顔の展覧会を開催した。
 その後、展覧会は東北を中心に日本各地で開催。日本各地の児童のメッセージに混じり、JJS児童の作品も展示された。JJSでの展覧会開催を企画したJJSの青木留美先生は「さまざまなところで展示していただいており、ありがたい」と話した。小学部は六月から支援活動としてペットボトルの収集、換金を行っており、集まった額でアンクルンを購入。演奏風景をビデオ収録して被災地に送るプロジェクトを進めている。
 一方、にじのライブラリーは被災地の子どもを励ますために開設。運営主体は、日本ペンクラブなど四団体が呼び掛ける「子どもたちへ〈あしたの本〉プロジェクト」と、日本雑誌協会など三団体でつくる「〈大震災〉出版対策本部」、地元ボランティア。三井物産が建物を寄贈した。

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