通年成長率5.05%を予想 年末政府支出は3%増へ 財務相
スリ・ムルヤニ財務相は20日、ことしの実質経済成長率(GDP=国内総生産=ベース)予想を2017年予算の指標5.2%を下回る5.05%程度と発表した。
第1、2四半期ともに5.01%と低調で、巻き返しが期待された第3四半期も5.06%にとどまっていた。
資源価格の回復とともに輸出が好調に推移している一方で、国内総生産(GDP)の半分以上を占める個人消費の低迷が続く。インフレ率については中央銀行の想定内で推移してきた。
16年の第4四半期の成長率は4.94%と5%台を割り込み通年の数字を押し下げたが、ことしについてスリ財務相は「投資と輸出については依然として好調で、12月は政府支出の実現に焦点が当てられる。インフラ整備などに使われる政府支出は昨年比3%増だろう」と話した。第4四半期成長率は5.1%を超えて、通年の数字を上向かせるという見通しを示した。
税収については年末の追い込みの結果、12月15日時点で直接税収入は年間目標の82%の1058兆ルピア。関税や消費税などの間接税を足した税収全体では1211兆ルピアで、達成率は82%だが、昨年比100兆ルピア以上の税収増のもよう。(平野慧)