中間層向けカード発行 「ドラえもん」で差別化 JCB・BNI
ジェーシービー(JCB)の現地法人JCBインターナショナル・インドネシアは19日、東ジャワ州スラバヤ市で、中間層を対象にしたクレジットカード「BNI・JCBゴールドカード」を発行すると発表した。デザインには「ドラえもん」を採用して差別化を図る。
JCBと国営ヌガラ・インドネシア銀行(BNI)は2014年に提携。月収900万ルピア以上を主な対象にした「プラチナカード」を展開してきた。
認知度の高まりを受け、ゴールドカードでは月収500万ルピア以上程度の中間層にも裾野を広げる。2年間無料の年会費や、各種特典を用意し、米系ビザカードやマスターカードなど競合との差別化を図る。
その一環として、カードのデザインにはドラえもんを使用する。先行する台湾では好評を得て、新規顧客に興味を持ってもらうきっかけになったという。
JCBはこれまでメイバンク(旧BII)やCIMBニアガ銀行とも提携し、カードを発行している。
グループ全体の海外カード会員数は2185万人で190の国・地域で事業を展開(16年3月時点)。中国、香港、台湾に続く重要地域として東南アジアを重視している。
(平野慧)