24年越し、高速道開通 所要時間40分 スラバヤ〜モジョクルト

 東ジャワ州スラバヤ市〜モジョクルト県間を結ぶ高速道路(略称スモ高速、全長36・2キロ)が19日、着工から24年越しで開通した。渋滞が深刻化する同区間の所要時間は2時間から40分に大幅に短縮され、物流や観光の活発化が期待される。

 スモ高速は1994年に着工したが、アジア通貨危機が起きた97年に中断、2002年に建設が再開された。同高速は5区間に分けられ、11年にシドアルジョ県ワル郡〜同県スパンジャン村間(2・3キロ)、16年にクリアン県〜モジョクルト県間(18・47キロ)が開通した。
 19日には残りのスパンジャン村〜グレシック県ドリヨルジョ市〜クリアン県を結ぶ3区間(計15・5キロ)が開通し、スラバヤ〜モジョクルト間がつながった。同区間は渋滞などで約2時間かかっていたが、スモ高速を利用すれば約40分に短縮される。
 建設費は4兆9千億ルピアで、国営高速道路管理ジャサ・マルガの子会社ジャサマルガ・スラバヤ・モジョクルトが管理・運営する。同社によると、通行料金はモジョクルトまで3万6千ルピアだが、25日までの1週間は無料で通行できる。
 スラバヤ市ワルグヌン料金所で同日開かれた開通式典には、ジョコ・ウィドド(通称ジョコウィ)大統領やリニ・スマルノ国営企業相、バスキ・ハディムルヨノ公共事業・国民住宅相らが出席した。
 同高速道は西端のバンテン州メラック港〜ジャカルタ特別州〜東ジャワ州バニュワンギをつなぐジャワ島横断高速道路(トール・トランス・ジャワ)の一部。ジョコウィ大統領は「メラックからバニュワンギまで1167キロを、2019年に必ずつなげる」と強調した。このうち561キロがすでに開通し、433キロが建設中、171キロは計画段階にある。
 式典後、ジョコウィ大統領は、国立スラバヤ工科大学(ITS)が開発した電気自動車に乗り、開通した高速道を600メートルほど走った。大統領は、国産電気自動車の研究を続ける必要があるとした上で、「国産品の振興は長い時間がかかるが、若者の研究を支援していく」と話した。(毛利春香)

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