シャリア生保初の上場 金融庁、市場成長に期待 AJSJMA

 インドネシア証券取引所は18日、地場系シャリア生命保険アスランシ・ジワ・シャリア・ジャサ・ミトラ・アバディ(AJSJMA)の上場を発表した。シャリア保険業が上場するのは国内で初めて。
 AJSJMAは協同組合などが出資している企業。2015年9月に金融庁(OJK)から営業許可を取得し営業を開始した。順調に成長を続け、ことし6月30日時点の総資産は963億ルピア。
 今回は自社株の40%を新規株式公開(IPO)、4億株を発行して資金を調達する。公募価格は1株当たり140ルピアで560億ルピアを調達し、事業を拡大する。市場の期待は高く、18日は1株当たり238ルピアの値をつけた。
 金融庁はシャリア保険の成長に期待をしており、今回の上場の意義を「資本力の強化」と「市場との相乗効果による成長」と強調している。サムスル・ヒダヤット取締役は「成長が期待できる分野で同業他社も資本市場に参入してほしい」と話す。
 イスラム世界では、イスラムの教義に即したシャリア生命保険(タカフル生命保険)がある。OJKによると、15年末時点のシャリア生命保険事業の規模は被保険者数で一般生命保険の8.3%、保険料で6.1%。生活レベルの向上と共に生命保険のニーズが高まっていることを背景に、今後伸びていく分野という期待が強い。(平野慧)

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