さらなる日イ友好へ 石井大使がUIで講演
西ジャワ州デポック市のインドネシア大学(UI)日本研究センターで22日、石井正文駐インドネシア日本大使が講演した。「クルジャ・ブルサマ、マジュ・ブルサマ(一緒に働き、一緒に進む)」をテーマに、さらなる日イ友好へ向けて2国関係の過去と現在について語った。
UIや他大学の学生ら約120人を前に、石井大使は、米国や中国、インド、北朝鮮や東南アジア諸国連合(ASEAN)各国と日イの立ち位置のほか、投資や輸出入の経済分野、政府開発援助(ODA)について説明。日本語学習者数でインドネシアが世界2位であることや交換留学生の数についても紹介した。
また、日イ関係をより強固にするためには、経済連携の強化▽共通する戦略的利益のための協働▽心と心の友好深化——の三つが重要と強調した。
続いて、来年の日イ国交樹立60周年についても触れ、インドネシアで開かれるさまざまなイベントなどを紹介しながら「60周年記念ロゴは高校生が作ったものだと知り、日イの親密なつながりは新しい世代へ受け継がれていると感じた。日イ友好関係の将来がとても楽しみ」と話した。
聴講者からは、「なぜ日イの友好関係は強固なのか」「インドネシアは日本でどう受け入れられているのか」などの質問が飛び、石井大使は一つ一つ丁寧に応じた。(毛利春香、写真も)