漢字に親しんで ブラウィジャヤ大が優勝独占 スラバヤで漢字カップ
三日、在スラバヤ日本国総領事館、国際交流基金ジャカルタ日本文化センター、当地の語学学校は、「第十回漢字カップ」を東ジャワ州スラバヤのアイルランガ大学で共催した。多くの日本語学習者が苦手とする漢字についてのクイズ形式の大会で、漢字に対する親しみを深めるとともに漢字学習のモチベーションの向上のために毎年開催されている。
開会式ではプルサダ(元日本留学生協会)のシェルマン・サリム東ジャワ支部長が「このような漢字の大会が行われているのはスラバヤのみ。今年ですでに十回目になる。行事を通じて両国の関係がますます強くなることを願っている」とあいさつ。
高野正明在スラバヤ総領事は「今回はスラバヤ近郊の都市のほか、マランや中部ジャワ州スマランからの参加者もいると聞いている。皆さんはこの大会のために一生懸命勉強をしてきたと思うが、健闘を祈っている」と出場者を激励した。
今年は初級レベル(個人戦)に百九十七人、中級レベル(チーム対抗戦)に十四チームが参加。出場者は漢字の読み書きや熟語完成パズル、漢字を使ったことわざなどさまざまな問題に取り組み、正解するごとに各大学から駆けつけた応援団や観衆から大きな拍手や歓声を浴びた。
各参加者とも日ごろの漢字の勉強の成果を発揮し、中級の準決勝では決勝進出をかけて延長戦が繰り返されるなど白熱した試合が行われた。ブラウィジャヤ大学が初級レベル、中級レベルともに優勝。同大は昨年も中級で優勝、準優勝を独占しており、同大会での地力を見せつけた。
■ 問題例
初級 ・○か×か。
「みらい」はこう書く――「末来」
中級 ・□と○に入る漢字を書いてください。
「聞くは一□の恥、聞かぬは一○の恥」