日本人向け情報センター 図書・多目的部屋・ラウンジ チカランのアパートに開所 リッポー
大手財閥リッポーグループの不動産開発リッポーチカランは17日、日本人が気軽に集まり情報を交換できるパブリックスペース「ジャパン・インフォメーション・センター(JIC)」を複合開発地リッポーチカラン内のトリビウム ・テラス・ アパートメント地下1階にオープンした。
センターは、広さ100平方メートル。日本語の図書スペース(約480冊)、多目的部屋、緑茶などのフリードリンクを楽しめるラウンジがある(無料Wi―Fi完備)。利用時間は午前9時から午後9時まで。常時1〜2人の日本語が話せるスタッフが応対し、チカラン地区の地図、リッポーチカランエリアの日本企業や日本大使館からの情報などを入手できる。
同センターは、チカラン地域のコミュニティー、チカラン日本人会(小林イツヨ会長)とリッポーチカランのトト・バルトロメウス社長との話し合いから生まれた。近年増加する日本人の需要を見越して、17年8月末ごろから具体的にセンター開所に向けて始動したという。
小林会長は「これまでチカランには、気軽に集まれるこのようなスペースがなかった。子どもを持つお母さんたちが気軽に集まって情報交換をしたり、慣れないインドネシア生活での悩みなどを気軽に話したりできる場所を作りたいと思い、お願いしたのがきっかけ」と話した。
17日に行われた開所式には日本大使館の本清耕造次席公使、トト社長、リッポーグループのギナンジャール・カルタサスミタ副会長や関係者らが出席した。
本清次席公使は「チカランを含むブカシ全体における在留邦人数は6年前には500人程度だったが、16年10月の統計によると1500人となり、5年間で3倍増。今後も増加する日本人にとって、住みやすい環境が整うことになる」と話した。
トト社長は「リッポーグループは30年間、工業団地からアパートまで日本人と一緒に仕事をしてきた。チカランに住む日本人の生活と仕事の両方で最良の環境を提供していきたいとの思いから設立した」と述べた。(上村夏美、写真も)