押し花からヒント 手工芸品展開幕 インドクラフト
中央ジャカルタ・スナヤンのジャカルタ・コンベンション・センター(JCC)で15日、インドネシアの手工芸品などを展示即売する「インドクラフト2017」が開幕した。19日まで。約180のブースが出店。バティック(ろうけつ染め)や装飾品、雑貨などがそろう。
中部ジャワ州ソロのバティック店「ダマル・ムクティ」。ヘンドロさんは「バティックはたくさんあるけど、土地によって異なるモチーフが魅力」と笑顔を見せた。
同店のバティックを作成しているディラ・アンダマリさんは、一般的なろう描きの専用道具「チャンティン」ではなく、電子チャンティンを見せてくれた。コンセントをつなぎスイッチを入れると、チャンティンが自動で暖められ、ろうの塊を入れると溶けていく。「ろうをすくう作業がなくなるからより簡単。若い人で使う人が増えている」という。
バンテン州タンゲランの「インカ・フラワー&クラフト」は、日本の押し花からアイデアを得て、花びらや葉を押し花と同じ工程で加工したアクセサリーを販売。ブーゲンビリアの花びらを使ったネックレスが人気で、「バティックと合わせたい」「かわいい」と女性たちの目に留まっていた。
アウトドア好きな来場者でにぎわっていたのは、今回初出店で、バリに3店舗を持つハンモック専門店「チケット・トゥ・ザ・ムーン」。店頭に立つアレックス・エガスさんによると、おすすめはハンモック「シングル・ハンモック」。小さなバッグに収まり持ち運びに便利という。
地元デザイナーによるファッションショーなども実施。入場は無料。開場は午前10時〜午後9時。(毛利春香、写真も)