ロンドンへ直行便就航 ガルーダ航空 ジャカルタ発
国営ガルーダ・インドネシア航空は10月31日、スカルノハッタ空港(バンテン州タンゲラン)とロンドンを結ぶ直行便を就航した。これまではシンガポールで経由する必要があったが、乗り換えなしで移動できるようになり、利便性が向上した。英国〜豪州間の経由便としての利用も見込んでいる。
同航空によれば、ジャカルタ〜ロンドンを結ぶ唯一の直行便になる。従来は両区間をシンガポールを経由して運航していた。
直行便の所要時間は約15時間。火、木、土曜の週3往復運航する。314人乗りのボーイング機を使う。
観光省によると、昨年1年間の訪イ英国人数は32万8千人で、前年比17%増だった。ことしは38万4千人に増える見込みで、航路の利便性向上を求める声もあった。
経由便から直行便に切り替えることで、ガルーダ航空側も人員やコストを削減できるメリットがある。
新路線はまた、ロンドン〜豪州を移動する各旅行者の利用も見込む。ガルーダ航空は、ジャカルタ〜豪州の主要都市を結ぶ便と新路線を接続させる考えで、パハラ・マンスリ社長は「英国から豪州に行く旅行者は年間100万人おり、そのうち20〜25%を獲得できる」との見通しを示した。
例えば、ロンドンからジャカルタを経由してメルボルンへ行く場合の所要時間は22時間半になり、シンガポールを経由した場合の30時間から大幅に短縮されるとアピールした。(木村綾)