安全運転コンテスト初開催 日野 運転手の意識向上を
日野モーターズ・セールス・インドネシア(HMSI)は24、25両日、「日野デュトロ・安全運転コンテスト」を初開催した。ジャボデタベック(首都圏)内から、同社の顧客である運送業などの66社から106人のトラック運転手が参加。25日には中央ジャカルタ・クマヨランのJIエキスポ駐車場で、同社がこのほど発表した小型トラック「デュトロ」を使った実技試験が行われ、安全に対する意識を高めた。
同社はこれまで、企業に個別に安全講習などを行ってきたが、コンテスト開催は今回が初めて。トラック運転手の安全意識や顧客サービスの向上を目指す。
実技試験では、前日の筆記テストを通過した12社15人が、前後進でのジグザグ走行と縦列駐車、点検の三つの試験を通して首位を争った。参加者からは、「緊張した」、「この日のために準備してきた」などの声が聞かれた。
同夕には表彰式が行われ、1〜3位となった参加者には、最大1500万ルピアの賞金が贈られた。
同コンテストは計10都市で開催、約600人が参加する。10月初旬に中部ジャワ州スマラン市、東ジャワ州スラバヤ市で行われ、12月下旬までに南スラウェシ州マカッサルや北スマトラ州メダン、東カリマンタン州バリックパパンなど7市で開かれる予定。
榧木(かやのき)寛雄社長は25日に開かれた会見で、「製品販売やサービスを通じて、顧客のビジネスだけでなく、社会の安全をよりよくしていきたい」と同コンテストの意義を語った。
試験に使われたデュトロは、8月のインドネシア国際モーターショー(GIIAS)で発表、9月に販売が開始された。(坂田優菜、写真も)