練習の成果と 結束力を披露 9クラス220人が参加 JJS中学部 合唱コンクール

 バンテン州南タンゲラン市のジャカルタ日本人学校(JJS)で21日、同校中学部の合唱コンクールがあり、3学年9クラスの約220人が練習の成果とクラスの結束力を披露した。

 グランプリには「虹」を歌った3年1組が輝いた。また、各学年の最優秀賞には、「この星に生まれて」を歌った1年2組、「道」の2年1組が選ばれた。指揮者賞は3年2組の白石悠さん、伴奏者賞は3年1組の小杉文音さんだった。
 3年1組の山本祐那さん(14)は、「歌詞にある『君に』という部分をそれぞれが誰かを想像して歌うようにするなどクラスで話し合った」と言い、「このメンバーで歌えてよかった」と笑顔で話した。
 米村博司校長は、「それぞれのクラスが大切にしている感謝の心や友を思う心などが表現されていて、素晴らしいと思った」と感想を述べた。
 コンクールは午前9時ごろ、1年2組の発表でスタートし、2年生、3年生と続いた。披露された曲は、合唱曲やアレンジされたポップソングなど。3年生は他学年に比べて人数が少ないが、どのクラスも貫禄ある歌声を響かせた。
 合唱前には各クラスの代表者が短いスピーチをし、発表曲を選んだ経緯や合唱に込める思い、練習での苦労などを伝えた。「クラスのメンバーに会えたことに感謝」、「受験が終わればそれぞれの道に進む。個人ではなくクラスでベストを尽くしたい」などと話した代表者もいた。
 発表は同10時すぎまで続き、各クラスの合唱が終わるたびに拍手が沸いた。
 全学年の合唱終了後には、中学部全員で「ウィズ・ユー・スマイル」を合唱し、220人の温かい歌声が体育館全体を包み込んだ。また、教職員ら22人は「手紙〜拝啓 十五の君へ〜」を披露。ゲストとして参加した在留邦人の混声合唱団「サザンクロス」が「大地讃頌」など3曲を歌ったほか、男声合唱についてレクチャーした。(坂田優菜、写真も)

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