スポーツ、文化交流で もみじ祭り 日イの絆深める
日イの交流を深めるイベント「もみじ祭り」が21、22の両日、西ジャワ州ブカシ県チカランのジャバベカ内にある「ジャバベカ・コンベンション・センター」で開かれた。第3回目となることしのテーマは「スポーツでジャバベカを盛り上げよう」。浴衣体験などの文化交流から、サッカー教室やスポーツ大会などスポーツを通した交流まで、日イで地域の友好を深めた。
会場には、祭りで定番のたこ焼きやかき氷、射的など約70のブースが並んだ。21日午後、日本人同好会「インドネシア射的部」が出店した射的コーナーには15人ほどの行列ができ、若者を中心に盛り上がっていた。チカラン地域のコミュニティー、チカラン日本人会はチャリティーバザーのブースを出店、売り上げ金を児童養護施設に寄付する。同祭り第1回目から行っており、ことしは寄付先の児童養護施設関係者らが「いつもお世話になっているので、私たちも何かしたい」と、有志で集まり浴衣の着付けコーナーを手伝った。
スポーツ交流では、「もみじオリンピック」と題した大会で汗を流し友好を深めた。チカランやジャバベカで働いている同士が交流を深めようと企業16社が参加した。種目は、第1回目から開催してきた綱引きに加え、ことしはフットサル、バドミントン、腕相撲が加わった。参加した約250人は、白熱した戦いを繰り広げた。
サッカー教室も開かれ、4〜12歳の日イの子どもたち約200人がボールを追いかけた。サッカーの本田圭佑選手がプロデュースするサッカー教室「ソルティーロ・ファミリア・サッカースクール」のコーチ4人が教えた。
教室に参加した小学3年の高橋アユさん(8)は「とても楽しかった。コーチたちは強くてかっこよかった」と笑いながら話した。
同祭りの砂子博康実行委員長は「来年はさらにスポーツ大会参加者の枠を増やしたい。スポーツと文化交流を通して日イの友好を深めていきたい」と語った。
同祭りは不動産開発ジャバベカ社が同地区の地域間で交流を深めたいと、インドネシア日本同好会(KAJI)に開催を依頼したことから始まり、2015年初開催された。(上村夏美、写真も)