試作車の試験走行公開 初の国産電動スクーター
初の国産電動スクーター「GESITS」の試作車がこのほど完成し、試験走行が19日、地元メディアに公開された。
試乗したイグナシウス・ジョナン・エネルギー鉱物資源相は、「試作品にしては出来は悪くない」と満足げ。電動スクーター開発の意義については「環境に配慮した二輪車の開発と、エネルギー自給を同時に追求する活動。化石燃料を使う二輪車と競合する状態を望む」と説明した。
試作車は、スラバヤ工科大学(ITS)の学生が研究開発に参加し、国営企業が製造を担当した。モーター出力は5キロワットで、時速70〜100キロで4時間程度走行できる。
製品化には、多くの企業の開発への参加が必要になるが、一番の課題は電力の補給体制だ。ジョナン氏は国営電力PLNの幹部に充電スタンドを増やすことを要請、「(国営石油・ガスの)プルタミナのガソリンスタンドと同様に、多くの場所で補給できる体制を作ってほしい」と話した。
ジョコ・ウィドド(通称ジョコウィ)政権は2025年をめどに、電気自動車など低排出ガス車両の割合を、全体の20%へ引き上げることを目指しており、達成には電動二輪、四輪の開発を連動して進める必要がある。(平野慧)