国際競争力36位に上昇 女性の社会進出など課題も 世界経済フォーラム
ダボス会議で知られる「世界経済フォーラム」(WEF、本部ジュネーブ)は27日、137カ国・地域の競争力を順位付けした「世界競争力報告」を発表した。インドネシアは前年の41位から36位に上昇したが、汚職や女性の社会進出など課題も指摘された。
ランキングはインフラや市場規模など全12分野114項目の総合評価した。「市場規模」の分野は前年より一つ順位を上げて9位。
一方、「労働市場の効率性」は八つ順位を上げるも96位。女性の労働市場への参加(113位)や労働者解雇に掛かるコスト(133位)などの項目が順位を押し下げた。また報告書はビジネス障壁として、汚職やインフラ供給などを指摘した。
東南アジアではシンガポールが順位を一つ落として3位、マレーシアが23位。ベトナムが五つ順位を上げて55位。
首位は9年連続でスイス、2位は米国。日本は9位だった。
中銀のアグス・マルトワルドヨ総裁は27日、「順位の上昇は国際的な信用度につながる」とし、競争力強化の重要性を説いた。(坂田優菜)