5組白熱、白組が優勝 第48回JJS体育祭 感動を分かち合う
バンテン州南タンゲランのジャカルタ日本人学校(JJS)は23日、第48回体育祭を開催した。小中学部の約1150人が青、白、黄、緑、赤の5組に分かれ、練習の成果を披露し、白組が総合優勝に輝いた。天候にも恵まれ、保護者席からは熱い応援や拍手が飛び交った。
ことしのテーマは「和勝ち愛〜自分を信じて・仲間を信じて〜」。開会式では日本大使館の又平広領事部長や米村博司校長が激励の言葉を送り、各組の団長は力いっぱいの選手宣誓を行った。会場には各組が制作した巨大な看板が掲げられ、勝利の行方を見守った。
全学年が一丸となった応援合戦。はちまきに団服をまとった応援団に合わせ、皆が応援歌などで声を張り上げ、勝利を誓った。
中学部男子の組体操では108人全員で作り上げた8段ピラミッドなど、数々の大技が繰り広げられた。全員が真剣に取り組む姿は下級生の憧れとなり、「感動してうるっときた」と話す保護者もいた。
各学年の選抜リレーや中学部全員リレーでは、はらはらする抜き合いが展開された。児童・生徒らは立ち上がって「がんばれー」と声を上げ、自分の組を固唾(かたず)をのんで見守った。
全力を尽くした体育祭。白組が黄組と6点差でことしの総合優勝に輝いた。また、徒競走とリレーの得点で競う韋駄天(いだてん)大賞にも輝いた。看板大賞、応援大賞には赤組が選ばれた。両組の応援団長らは米村校長からトロフィーを受け取り、チームメートと喜びを分かち合った。一方、優勝を逃した組の応援団の中には悔しさで涙を浮かべる生徒もいた。
PTA会長の秋山耕平さんは「すべての競技で皆さんが一生懸命練習してきたことが伝わってきた。(転勤などで)マレーシアやシンガポールの日本人学校の体育祭なども知っているが、JJSの体育祭が世界一の体育祭と実感しております」とあいさつした。
米村校長は就任後初となる体育祭を「上級生が中心となって切磋琢磨(せっさたくま)し合い、とても良い体育祭になった。保護者の方も熱心に応援してくださり、JJSの素晴らしさを感じた」と振り返った。(坂田優菜、平野慧)