スマート化で生産性向上 タイタングループ カラワンでセミナー
総合商社のタイタングループはこのほど、西ジャワ州カラワンのレシンダホテルで「スマート化による製造業の効率化と、生産性の向上」をテーマにセミナーとワークショップを開いた。商社や切削工具、金型製造など幅広い業種から500人を超える技術者が来場した。
本田技研工業の田岡秀樹さんが日本の型屋から見る、世界の自動車産業の変革について講演した。
また、機械部品コーティングの世界的大手エリコンバルザース(本社・スイス)の日本拠点の福井茂雄さんが自動車用の金型や切削工具にとどまらず、携帯電話や半導体に対するコーティング技術などについて話した。
また、工作機械メーカーのサンドビック(本社・スウェーデン)のマニー・バレンザさんは2030年には、生産システム全体を最適化して計画する仮想工場が設置されるようになると展望を話した。
工場生産はビッグデータを統合したスマートファクトリーと呼ばれる自律的な状態へ移行して、加工前〜後の評価まですべての工程の最適化が進むと語った。
セミナーには金型産業の振興を支援するインドネシア金型工業会(IMDIA)も支援した。
タイタングループは日本や欧州の企業とJV(共同事業体)を組み、事業拡大を進めている。(平野慧)