電子決済統合へ 首都圏の交通機関 カード1枚で支払い
中銀と運輸省は6日、首都圏の公共交通機関で電子決済システムを統合し、共通の電子カードを発行する計画に合意した。1枚の電子カードで鉄道やバスなどの運賃を払えるようにすることで、交通の利便性向上を図る。
中銀のアグス・マルトワルドヨ総裁は、2018年末には電子決済システムの整備を終わらせ、首都圏の交通機関で共通して使用できる電子カードを提供できると説明。陸、海、空などあらゆる交通機関での統合を目指すという。
はじめにバス運営公社ダムリや国鉄(KAI)の首都圏専用電車(KRL、コミューター)、空港鉄道といった国営企業が運営している交通機関を統合する。続いて、大量高速鉄道(MRT)や次世代型交通システム(LRT)、首都圏専用バス「トランスジャカルタ(TJ)」などのジャカルタ特別州の企業が管理する交通機関を統合する。
さらに、駐車場や高速道路の支払いも同じ電子カードでできるようにする計画。同州のジャロット知事は「カード1枚で交通機関の乗換えができれば、公共交通機関の利用者はより増える」と期待を寄せた。